悼む人(下)(天童荒太)

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    JUGEMテーマ:日本文学

     上巻の感想に書いた3人がどうなったか書くのは完全なネタバレになるので遠慮しておくとして、下巻で特に印象的だったのは主人公の母親の闘病の様子。末期がん患者の衰弱していく感覚が細かく描かれているが、そんなところまで作者が経験しているわけないし、一体、どういう取材をもとに想像力を広げたのか、とても気になった。その一連の描写だけでも読む価値がある小説。亡くなってしまう(あっ、ネタバレだ!)母親も含め、登場人物たちそれぞれにその後の人生があることを読者に意識させながら個々の物語は終わっていく。この余韻も悪くない。(2020.4.25読書メーターにUP)

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    悼む人(上)(天童荒太)

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      JUGEMテーマ:日本文学

       事故などで亡くなった人が死亡した場所を回りそれぞれの死を「悼む」生活を続けている主人公。取材の過程で主人公の存在を知った雑誌記者、主人公の母親、そして自分が殺した夫を悼む主人公の姿を見たことから行動を共にすることになった女性という、3人の視点で物語が進む。雑誌記者が主人公の生き方に納得することはあるのか、主人公の母親はガンで亡くなる前に息子と会うことができるのか、夫殺しの女性が最後に夫から伝えられた言葉は何だったのか、そんな謎を残しながら物語は下巻へ。これは、主人公よりも回りの者の物語かもしれない。(2020.4.24読書メーターにUP)

       

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      刑事くずれ/最後の依頼人(タッカー・コウ)

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        JUGEMテーマ:ミステリ

         初読。シリーズ最終作にして、とうとうかっての不倫相手リンダが登場。美術館で夜間警備のアルバイト中だった主人公に夫のことで相談しに来たリンダ。館内で話をしていた二人はそこで死体を発見する。リンダの夫の昔の仲間との問題に美術館の贋作問題が加わったうえ、かっての不倫相手と会ったことを秘密にしておきたい主人公の思惑が絡む。個人的にはやっと不倫相手が登場したかという感想。その実在を確認しないとシリーズファンのひとりとしては引っ掛かりが残る気がしていたので、スッキリした。やけぼっくいに…とならなかったことも爽やか。(2019.2.9読書メーターにUP)

         

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        刑事くずれ/蝋のりんご(タッカー・コウ)

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          JUGEMテーマ:ミステリ

           再読。主人公は精神病院で連続して起こった事故のため潜入調査することになったという設定だが、なにせ入院患者が多いので読んでいても区別がつかず困った。謎としては最後に犯人が一人じゃないと気付いたことからすぐにわかるが、途中、隠れ住人の存在があったりと混乱要素には事欠かない。入院患者の多さもその要素のひとつかも。(2019.2.9読書メーターにUP)

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          刑事くずれ/ヒッピー殺し(タッカー・コウ)

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            JUGEMテーマ:ミステリ

             読むのは2回目。いとこの娘に会いに行ったら、どう見ても彼女が殺人を犯したとしか思えない現場に遭遇。肝心の彼女は錯乱からか記憶がない。彼女以外に犯人がいるとして、その真犯人はどうやって現場から逃げ出したのか。シリーズ2作目は密室トリックを初めに提示しながら、主人公が登場人物の人間関係を紐解きつつ真相に迫っていく。面白いんだけど、訳は何とかならんかったのかな。「いとこの娘」を「いとこ」だとか「またいとこ」だとか。他にも所々「ん?」となる箇所があった。1作目に比べ読みにくく感じたのはそのせいだと思う。(2019.2.4読書メーターにUP)

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