虚無への供物(下)(中井英夫)

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     著者自ら「アンチ・ミステリー」と云ってるんだからそうなんだろう、というのが正直な読後感。「本格推理小説は子供だましの手品小説」と登場人物に云わせているのも頷ける。上巻同様、ヘボ探偵の推理合戦が続くかと思うと作中人物の書いた小説部分が挟まれていたりで、読んでいて混乱すること度々。終盤には、あれは事故であれは自殺であれはやっぱり昔死んでいて…という急展開があり、読みやすい文章のため予想以上のスピードで読めた分、嵐がサーっと駆け抜けていった感じ。一遍読んでみぃ…としか言えないな。そんな小説でした。

     

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    虚無への供物(上)(中井英夫)

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       もっと読みにくいかと思っていたが、上巻を読む限りそれほどでもなかった。京極物で鍛えられたせいかな。お話は1954年から始まっているが、発行は1964年で丁度松本清張らの社会派推理小説が活気を帯びてきた頃。それへの反発なのか、社会派とは真逆の推理小説を出してきたという感じ。何度か「黒死館殺人事件」の名前も登場する。

       内容は没落気味の名家の人間の謎の死が続く。それが事故か殺人か、迷探偵たちのヘボ推理合戦が始まる…といったところかな、上巻はね。ここからどう展開するか、下巻を読まんとサッパリ見当がつかん。

       

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      刑事くずれ/牡羊座の凶運(タッカー・コウ)

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         初読だと思っていたが再読かもしれない。男の同性愛者のグループ内の一組のカップルの男が殺され、その相手から主人公は調査を頼まれる。しかしその数日後、依頼人が自殺を図る。グループ内の人間関係が入り組んでいて真相にはなかなか届かない。が、犯人の殺害理由がわかってみれば「な〜んだ、そういうことか」という感じ。このあたり、舞台がアメリカとはいえ1970年に書かれた小説と2019年に生きる自分との同性愛に対する意識の違いも感じた。(2019.2.9読書メーターにUP)

         

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        教団X(中村文則)

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           読後、思い浮かんだのは「セックスは世界を救う」(笑)。冗談はさておき(いや、必ずしも冗談とは言い切れないんだけど)、主要人物たちの独白で各自の背景を明らかにさせたり、カットバックだかフラッシュバックだかの映像的手法を使ったりと、表現方法が多様。ただ、やっぱり長く感じてしまう。それとストーリーの途切れを強く感じた。政治絡みの場面は直截的すぎる印象。最近のこの手の小説はこういうものなのかなぁ。だとしたら、私には読み解けんのだろうねぇ…。(2018.5.27読書メーターにUP)

           

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